週刊ラトビアニュース 4月14日(土)~4月20日(金)

4月14日(土)~4月20日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

【今週のヘッドライン】
❖FOXテレビの番組放送を巡る係争
❖ABLV銀行、米金融当局に反論書を提出
❖ラトビア・アンチ・ドーピング機構の新設が決定
❖英国鉄鋼大手がKVVリエパーヤ・メタルーグス社の取得に関心
【政治日程】
❖ムールニエツェ国会議長 ウズベキスタン訪問(4月14日~19日:17日、ユルダシェフ上院議長と会談)
❖リンケービッチ外相 ルクセンブルク訪問(4月15日~17日、EU外務・総務理事会出席)

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*


❖FOXテレビの番組放送を巡る係争

4月18日の報道によると、バルト三国で放映されているFOXテレビのコンテンツについて、各国の翻訳会社はロシアのガイドラインに沿って翻訳するよう要請されていることが明らかになった。同ガイドラインは、同性愛者、麻薬、過激主義的活動、反ロシア的なプロパガンダなど、ロシアの視聴者にとって“センシティブ”なトピックは内容を和らげて翻訳するよう求めているとされる。

これについてラトビア国立電子マスメディア評議会(NEPLP)の報道担当者は、FOXテレビはスペインの管轄権が及ぶ団体でテレビ番組はラトビア国内で再放送されているにすぎず、ラトビア語への翻訳に関してはコンテンツの著作権者と翻訳者の間の問題でありNEPLPは介入できないと述べていた。

その後、4月19日、FOXテレビは、ラトビアの翻訳会社にロシアの翻訳ガイドラインの使用を求める要請を取り下げたことが判明した。NEPLPも視聴者から苦情を受けていたそうだ。ただし、今回ガイドラインの使用が止められたのは一部の翻訳会社のみで、他の会社は未だにロシアのガイドラインを使用している可能性がある。


❖ABLV銀行、米金融当局に反論書を提出

4月18日、ABLV銀行は、米国財務省附属の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)が今年2月13日に公表したABLV銀行の「マネーロンダリングの最大懸念」銀行への指定及び同行への制裁の導入を提案した報告書に対して、正式な反論書を提出したと発表した。

また、FinCENとの係争については、国際的な法律事務所 WilmerHaleと、元米国財務次官・元CIA副長官のデービッド・コーエン氏がABLV銀行の代理人となることも明らかになった。WilmerHaleの弁護人らは反論書の中で、FinCENの指摘はマネーロンダリング及び汚職に関する十分な証拠を挙げておらず、金融犯罪に対するABLV銀行の取り組みを反映していないこと、また同行は既に自主清算手続を決定したことなどに鑑み、2月13日の報告書を取り下げるよう求めている。


❖ラトビア・アンチ・ドーピング機構の新設が決定

4月19日、国会は、「ラトビア・アンチ・ドーピング機構」の新設を定めたスポーツ法改正案を可決した。世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は、各国政府に対してアンチ・ドーピング組織の自主性の確保と意思決定への不介入を義務付けている。これまでのラトビアの法律では、国立スポーツ医学センター内の「アンチ・ドーピング局」がドーピングテストを行う際には保健省関連組織の許可がいることや、同センターの活動そのものが保健省の監督下に置かれることなどを定めており、WADAの要請に合致していなかった。新しい機関の設置に当たっては、2018年予算から既に約70万ユーロが割り当てられている。


❖英国鉄鋼大手がKVVリエパーヤ・メタルーグス社の取得に関心

4月19日の報道によると、英国の鉄鋼大手、ブリティッシュ・スチール社を中心とするコンソーシアムが、破産手続中の製鉄会社KVVリエパーヤ・メタルーグス(KVV L/M)社の取得に関心を示していることが明らかになった。同コンソーシアムはブリティッシュ・スチール(British Steel)社、英Greybull Capital社、エストニアのBaltic Metal Holding社から成り、KVV L/M社の破産管財人らに宛てた4月17日付の書簡で同社資産の一括での取得に関心を表明したとされる。

報道によると、このコンソーシアムは今年2月時点で既にKVV L/M社取得の意思を示しており、当時は圧延機の刷新に6,000~7,500万ユーロの投資を行う用意があると表明していた。同コンソーシアムは、KVV L/M社の破産管財人らに対して既に開始・予定されている同社資産の競売を停止するよう求めているが、管財人側の対応はまだ明らかになっていない。


+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は4月28日(土)以降に更新の予定です。

(リガ中央市場近くの蚤の市の様子。春になって屋外での蚤の市が再開しました。)

にほんブログ村 海外生活ブログ バルト三国情報へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です