週刊ラトビアニュース 4月21日(土)~4月27日(金)

4月21日(土)~4月27日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

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【今週のヘッドライン】
❖ロシアとの国境画定に関する最終文書が発効
❖報道の自由度ランキングでラトビアは24位
❖オフショア企業の公共調達への参加を禁ずる法案が再可決
❖2017年の外国人入国者数は対前年比13.7%増加
❖国内銀行のシェルカンパニー向けサービスを禁止する法案が可決
【政治日程】
❖ホーコン・ノルウェー皇太子メッテ=マリット皇太子妃ラトビア公式訪問(4月23日)
❖ムールニエツェ国会議長 エストニア訪問(4月24日、EU国会議長会合出席)
❖リンケービッチ外相 ブリュッセル訪問(4月26日~27日、NATO外相会合出席)
❖ヴィクトリア・スウェーデン皇太子、ダニエル王子ラトビア訪問(4月27日)

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❖ロシアとの国境画定に関する最終文書が発効

4月21日、外務省は、ラトビア・ロシア間の国境画定に関する最終文書が発効したと発表した。国境画定に向けては、2007年3月に両国の国境に関する二国間条約が署名された後、2009年9月にラトビア南東部ダウガウピルスで国境画定委員会の第1回会合が行われ、それ以降、両国で計33回の委員会会合が行われた。2017年10月に最終文書が署名され、今年1月にラトビア政府、2月にロシア政府がそれぞれ同文書を承認したことを受け、今回の発効に至った。


❖報道の自由度ランキングでラトビアは24位

4月25日に国際NGO「国境なき記者団」(RSF)が発表した2018年版の「報道の自由度」ランキングで、ラトビアは世界180か国・地域中24位となった(前年から4ランクアップ)。1位は昨年に引き続きノルウェーで、バルト三国ではエストニアが12位、リトアニアは36位だった(日本は67位)。RSFは、報道機関の独立性や法規制などを基準に各国でどの程度自由な報道がなされているかを分析し、ランキングにして発表している。

先週のニュースでFOXテレビの報道を巡る係争に触れた通り、ラトビアではロシアが絡むメディアの話題は非常にセンシティブ。RSFのコメントでも、ロシアが発信元と疑われるフェイク・ニュースによりラトビアのメディア環境は悪化し続けていることが指摘されている。


❖オフショア企業の公共調達への参加を禁ずる法案が再可決

4月26日、国会は、オフショア企業の公共調達への参加を禁止することなどを定めた公共調達法改正案を可決した(6月1日施行)。国会は今年2月にも同様の改正法案を可決したが、ベーヨニス大統領が国会に差し戻し、再審議を求めていた。

今回の法案ではオフショア企業の定義が明確化され、欧州経済領域加盟国、WTO政府調達協定加盟国またはラトビアが公共調達に関して国際協定を締結している領域を除く、税率の低い国または非課税の国に登録されている企業とされた。


❖2017年の外国人入国者数は対前年比13.7%増加

4月26日、中央統計局は、2017年にラトビアに入国した外国人数(15歳以上の延べ人数で、日帰り訪問者も含む)は前年から13.7%増加し約770万人となったと発表した。出身国別ではリトアニアが最も多く(全体の37.5%)、次にエストニア(18.6%)、ロシア(9.3%)と続いた。目的別では、全体の38.5%が余暇、29.9%が友人・親戚等の訪問、19.7%が出張だった。

なお、中央統計局が今年3月に発表したホテル等の宿泊人数を基準とする2017年の外国人訪問者数は139万人だった。


❖国内銀行のシェルカンパニー向けサービスを禁止する法案が可決

4月26日、国会は、ラトビアの国内銀行によるシェルカンパニー向けビジネスを禁止することなどを定めたマネーロンダリング及びテロ資金供与防止法(AML/CFT)改正案を可決した。改正法では、「シェルカンパニー」とは、①経済活動を行っていない企業、②財務諸表の当局への提出が必要とされない管轄区域に登録されている企業、②所在地でビジネスを行っていない企業のうち、最低1つを満たす事業体と定義づけられている。

同法案は大統領が公布した翌日に施行することとなっている。施行後、各金融機関は14日以内にシェルカンパニーとの取引を中止し、60日以内に関連の口座を閉鎖しなければならない。この法案について、野党議員の一部は“国内銀行の非居住者向けサービスの死を意味する”として強く反対していた。

この法案は明らかにラトビアのABLV銀行を巡る一連の状況を受けたものだろう。資産規模で当時3位だったラトビアの銀行が米国金融当局にマネロンの最大懸念銀行と指定されてから、ラトビアの金融システムの評判はガタ落ち。法改正を通じて国際的なレピュテーションの回復を狙っていると思われる。


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以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は5月5日(土)以降に更新の予定です。

(リガ市内のマーケット。ようやく屋外で食事ができるくらいの暖かさになってきました。)

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