週刊ラトビアニュース 5月12日(土)~5月18日(金)

5月12日(土)~5月18日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

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【今週のヘッドライン】
❖医療従事者の時間外労働規定は違憲―憲法裁判所判決
❖外国人訪問者数の増加
❖ラトビアの「Shadow Economy」はGDPの22%相当に拡大
❖政府保証付き住宅ローン制度、2015年の開始以来8,400世帯が利用
【政治日程】
❖ベルセ・スイス大統領夫妻 国賓訪問(5月14日、ベーヨニス大統領夫妻と会見)
❖リンケービッチ外相 ブリュッセル訪問(5月14日、EU総務理事会出席)
❖クチンスキス首相 ブルガリア訪問(5月16日~17日、EU・西バルカンサミット出席)
❖ムールニエツェ国会議長 ウクライナ訪問(5月16~18日)
❖リンケービッチ外相 米国訪問(5月16日~18日:16日、ジョン・ボルトン・米国国家安全保障問題担当大統領補佐官と会談)

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❖医療従事者の時間外労働規定は違憲―憲法裁判所判決

5月15日、憲法裁判所は、医療従事者の時間外労働について定めた医療法などの規定は違憲であり、2019年に無効とするとの判決を下した。

問題となった関連法では、一般の労働者については週40時間を超える時間外勤務の時給は通常の2倍になると定められているが、医療従事者に限っては週60時間まで通常の時給で働くことが想定されている。憲法裁判所は、この規定が法の下の平等に反すると判断した。

この時間外労働については2017年も話題になっており、7月にはラトビア保健・社会福祉産業労働組合連合会(LVSADA)の呼びかけにより、約800人の医療従事者が時間外労働の拒否運動を行ったことが報じられていた。関連法は2017年6月に改正され、医療従事者の超過勤務時間の段階的削減と割増賃金の適用が決定されていたが、拒否運動の参加者らは状況のさらなる改善を求めていた。今回、憲法裁判所が違憲と判断したことを受け、政府はさらに早い対応を求められることとなる。


❖外国人訪問者数の増加

5月15日、中央統計局は、2018年第1四半期にラトビアを訪れた外国人の数(ホテルなどの宿泊統計)は30万5千人となり、対前年同期比15.3%増加したと発表した。出身国別では、ロシア(6万2,000人、対前年同期比15.1%増)、エストニア(3万4,900人、13.0%増)、リトアニア(3万3,300人、8.2%増)の順に多かった。日本からの訪問者数は3,948人で、対前年同期比66.2%増加した。

日本からの訪問者数が激増したのは、1月の安倍総理のラトビア訪問の準備のために全世界から関係者が集まったことが原因とみて間違いないだろう。個別の統計をみると、2017年1月の日本人訪問者数は933人だったのに対して、18年1月は1,644人に拡大した。総理のラトビア訪問をきっかけにラトビアに興味を持ち、ここを訪れる日本人が増えれば、年間の統計にも良い影響が出そうだ。


❖ラトビアの「Shadow Economy」はGDPの22%相当に拡大

5月16日、ストックホルム経済大学(SSE)リガ校が行ったバルト三国の「Shadow Economy(SE:闇経済)」の規模に関する調査結果が発表された。この調査によると、2017年のラトビアのSEの規模はGDPの22%相当で、前年から1.7ポイント拡大した。エストニア(対前年比2.8ポイント増)・リトアニア(1.7ポイント増)はともに18.2%で、SEの割合はラトビアが最も高かった。

この調査は、各企業へのアンケートに基づき、事業所得の未申告、簿外給与、従業員の未登録によるSEの規模をGDP比にして算出している。ラトビアのSEの内訳は、事業所得の未申告:37.2%、簿外給与(いわゆる「封筒賃金」):45.5%、従業員の未登録:17.4%とだった。また、ラトビアは建設部門のSEの規模(GDPの約35.2%)が高いことも特徴だ。


❖政府保証付き住宅ローン制度、2015年の開始以来8,400世帯が利用

5月17日の報道によると、子どものいる世帯などを対象2015年から行われている政府保証付き住宅ローン支援制度は、これまでに8,400世帯に利用されたことが明らかになった。この制度は、対象者が初めて住宅を購入する際に、政府が保証人となることで頭金の実質負担額を減らすというもので、子どもの数によってその割合と金額の上限が定められている。また、2018年より、子どもがいない場合でも35歳までの高等教育・専門教育修了者であれば対象に含まれることとなった。

この制度を運営しているALTUM(開発金融機構)によると、これまでに提供された政府保証の総額は5,800万ユーロ、銀行が貸し出した住宅ローンの合計額は5億ユーロ以上となった。政府保証金額は平均6,000~7,000ユーロ(約78~91万円)とのこと。


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以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は5月26日(土)以降に更新の予定です。

(気温が25℃を超えた日のリガ旧市街。これだけ暑くなるとみんな日焼けしにビーチに行くのか、オープンカフェも人がまばらです。

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