週刊ラトビアニュース 6月16日(土)~6月22日(金)

6月16日(土)~6月22日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

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【今週のヘッドライン】
❖ラトビア中銀、2018年のGDP成長率見通しを下方修正
❖汚職防止・摘発委員会、リムシェービッチ中銀総裁の刑事告訴を要請
❖ロシアがラトビアの国会議員らを入国禁止対象者に指定
❖政党への違法献金の疑いでカイミンシュ議員が拘束される
【政治日程】
❖ヒギンズ・アイルランド大統領来訪(6月18日)
❖リンケービッチ外相 スウェーデン訪問(6月18~19日、バルト海諸国評議会外相会合&北欧・バルト8か国(NB8)外相会合出席)
❖リンケービッチ外相 ウクライナ訪問(6月20日)
❖春季国会が閉会(6月20日)
❖ベーヨニス大統領 エストニア訪問(6月22~23日)

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❖ラトビア中銀、2018年のGDP成長率見通しを下方修正

6月18日、ラトビア中央銀行は新しい経済見通しを発表し、2018年の実質GDP成長率の見通しを4.1%から3.9%に下方修正した。2019年の見通しは3.2%から3.0%に修正した。中央銀行は、2018年はラトビアの金融セクターの状況が悪化し、リスク回避のため非居住者向けビジネスが縮小する見込みであることなどから今回の下方修正に至ったとコメントしている。

なお、2018年のインフレ率見通しは2.9%(不変)、2019年は原油価格の上昇を見越して0.3ポイント上方修正し2.9%とした。


❖汚職防止・摘発委員会、リムシェービッチ中銀総裁の刑事告訴を要請

6月18日、汚職防止・摘発委員会(KNAB)は検察庁に対して、「ラトビア中央銀行の職員」1名と私人1名の刑事告訴を要請した。当地のテレビでは、この2名はリムシェービッチ・ラトビア中央銀行総裁とビジネスマンのマーリス・マルティンソンス氏を指すものとして扱われている。

リムシェービッチ総裁は、少なくとも10万ユーロの賄賂を受け取った疑いで今年2月に拘束され、その後釈放されたが、マルティンソンス氏は総裁の収賄を手助けした人物とみられている。

KNABはプレス・リリースで以下のインフォグラフィックを投稿した。


これにはリムシェービッチ総裁とマルティンソンス氏(イニシャルM・Mを匂わせる“M2”マーク)のほか、2017年3月に破産手続が開始された銀行・Trasta Komercbankaも絡んでいるかのようなイラストが描かれている。リムシェービッチ氏が拘束された当時は(最近清算手続開始が決定された)ABLV銀行との関連性が疑われていたが、ここでTrasta Komercbankaの名が挙がったのは新たな動きであり、注目される。


❖ロシアがラトビアの国会議員らを入国禁止対象者に指定

6月18日、ロシア外務省は在ロシア・ラトビア大使館に対し、ラトビアの「マグニツキー・リスト」に対抗してラトビアの国会議員らをロシアへの入国禁止対象者に含めると通知した。報道によると、ラスナッチ法務大臣(与党「ナショナル・アライアンス」(N/A)所属)、与党「統一」のアブ・メリ議員団長及びベールズィンシュ「N/A」議員団長を含む数名の議員やジャーナリストなどが対象となった模様。

マグニツキー事件とは、ロシア政府関係者の大規模な汚職事件を暴いたセルゲイ・マグニツキー弁護士がロシア当局により不当に逮捕され、暴行・拷問を受けた後に2009年に拘置所内で死亡したとされる事件で、ラトビア政府は今年2月、この事件の関係者49名のラトビアへの入国を禁止した(「マグニツキー・リスト」)。ロシアの対抗措置で入国禁止の対象になったのは30名に満たないため、「マグニツキー・リスト」の成立に賛成票を投じた議員全員が対象に指定されたわけではないようだ。

❖違法な政治献金の疑いでカイミンシュ議員が拘束

6月20日の報道によると、カイミンシュ国会議員(無所属―当選後離党、今国会に議席をもたないKPV党党首)が拘束された。これに先立ち、国会の委任・倫理・提案委員会が同議員の身柄拘束と家宅捜索の許否を議論していたとされる。汚職防止・摘発委員会は同日、政治組織へ違法に資金を供与・受領した疑いのある国会議員の捜査を開始したと発表したが、同議員には言及せず、詳細は明らかにしていない。

 

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以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は6月30日(土)以降に更新の予定です。

(ラトビア語の表現に「リーゴ(夏至祭)のように雨が降る」とあるとおり、夏至祭が近づくにつれてリガは雨がちになってきました。)

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