週刊ラトビアニュース 11月25日(土)~12月1日(金)

11月25日(土)~12月1日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

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【今週のヘッドライン】
❖11月の政党支持率の発表
❖SEB銀行、OECDが新しい経済見通しを発表
❖第3四半期の平均月給は925ユーロ
❖第3四半期のGDP成長率は5.8%
❖北欧版ミシュラン・ガイド、国内第1位はVincents
❖ウエイトリフティング世界選手権でレベカ・コハ選手が3位に
❖日・ラトビア合作映画「Magic Kimono」が公開
【政治日程】
❖クチンスキス首相ハンガリー訪問(11月27~28日)、中国・中東欧諸国(「16+1」)首脳会合出席
❖リンケービッチ外相コートジボワール訪問(11月27日~30日)、EU・アフリカ・サミット出席
❖ムールニエツェ国会議長アイスランド訪問(11月27日~30日)、世界女性政治指導者サミット出席

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❖11月の政党支持率の発表

11月28日、調査会社SKDSが行った11月の政党支持率が発表された(「明日、選挙が行われるとしたらどの政党に投票するか」という問いに対する回答)。親ロシアの最大野党「調和」が引き続き1番人気だが、前回調査から若干支持率が下がった。与党3党の中ではクチンスキス首相の所属政党「緑と農民連合」が健闘。

政党名10月支持率11月支持率
(単位:%)
調和(親露:野党)22.519.8
緑と農民連合(中道右派:連立与党)13.115.3
ナショナル・アライアンス(右派:連立与党)9.57.0
新保守党(国会に議席なし)3.93.9
統一(中道右派:連立与党)3.53.8
ラトビア地域連合(中道:野党)3.42.4
心からラトビアのために(右派:野党)2.22.1
KPV(国会に議席なし)1.21.6
Movement For!(8月に結成された新党)1.21.2
支持政党を決めていない23.526.0
(選挙に行くつもりはない)13.814.0

❖SEB銀行、OECDが新しい経済見通しを発表
(1)SEB銀行

11月27日、スウェーデン系のSEB銀行は新しい経済見通しを発表し、2017年のラトビアのGDP成長率見込みを4.5%に上方修正した。ユーロ圏経済の景気回復、EU基金の流入拡大などが上方修正の要因とのこと。その他の主な指標は次の表の通り(カッコ内は今年9月時点での見通し)。

(単位:%)201720182019
実質GDP成長率4.5(4.1)3.7(3.7)3.5(3.2)
消費者物価上昇率3.0(3.0)2.7(2.7)2.3(2.3)
失業率8.9(8.9)8.1(8.1)7.2(7.2)
(2)OECD

11月28日、OECDは新しい経済見通しでラトビアの実質GDP成長率を2017年は5.2%、18年は4.2%に上方修正した。対EU及び対ロシア輸出の拡大、EU基金の流入、賃金の上昇による家計の消費拡大などが成長を牽引するとの見通し。その他の指標は以下の表の通り(カッコ内は今年9月時点での見通し)。

(単位:%)201720182019
実質GDP成長率5.2(4.3)4.2(3.7)3.7
消費者物価上昇率2.8(2.7)2.9(2.3)3.0
失業率8.7(8.6)8.3(8.3)8.1

 

❖第3四半期の平均月給は925ユーロ

11月29日に中央統計局が発表したデータによると、2017年第3四半期の平均月給は対前年同期比7.6%増加し925ユーロ、手取りの平均月給(ネット)は6.6%増加し674ユーロとなった。
業種別では、金融・保険(1,915ユーロ)、情報・通信(1,449)の順に高く、一方で宿泊・食品サービス(636ユーロ)や教育(767ユーロ)などの部門は平均未満だった。

ラトビアはソ連時代の名残か、教員の給与が一般的に低く、国立大学の教員ですら兼業しないと食べていけない人もいるらしい。今回発表された統計でも教育部門の給与は平均を下回っていたが、伸び率(9.6%)は平均より高い。教員の給与拡大を含む2016年9月以降の教育制度改革(最低賃金も引き上げられた)の成果が徐々に現れてきているのかもしれない。

 

❖第3四半期のGDP成長率は5.8%

11月30日、中央統計局は、2017年第3四半期の名目GDPは71億ユーロ、実質GDP成長率(対前年同期比)は5.8%だったと発表した。四半期の名目GDPが70億ユーロを超えるのは初めて。部門別では建設(対前年同期比25.0%増)や製造業(8.4%増)などの伸びが著しかった。

この発表を受け、ラトビア経済省は、2017年のGDP成長率は4.5%、18年は4.2%程度となる見込みとコメントしている。

 

❖北欧版ミシュラン・ガイド、国内第1位はVincents

11月29日、北欧版ミシュラン・ガイドとも言われる「ホワイト・ガイド」でバルト三国のレストラン・トップ30が発表され、1位:NOA Chefs Hall(タリン)、2位:Vincents(リガ)、3位(同率):Alexander Chef’s Table(タリン)及びNüman(カウナス)となった。30軒中17軒がエストニアのレストラン。ラトビアのレストランで他にトップ30入りしたのはKannas(17位)、Restorant 3(19位)、COD(24位)、Biblioteka no 1 (26位)のみ。

Vincents(ヴィンセンツ)はラトビアで最もおいしく最も高級なレストランと言われており、味は確かな上にお店の雰囲気も含めて顧客満足度が高そうだ。頼んだ料理をサーブする際に熱々のソースをかけて仕上げたり、お口直しのシャーベットをその場で作ってくれたりと、食事中のパフォーマンスにもこだわりがある様子。女性のお客さんは帰り際にちょっとしたプレゼントがもらえることがある。確かに食事はおいしいが、お腹いっぱい食べてお酒も飲みたいとなると、一人100ユーロは下らないので少し覚悟が必要だ。

 

❖ウエイトリフティング世界選手権でレベカ・コハ選手が3位に

11月30日、米アナハイムで行われたウエイトリフティング(重量挙げ)世界選手権、女子58kg級で、2016年のリオデジャネイロオリンピックで4位に入ったラトビアのレベカ・コハ選手が銅メダルを獲得した。

(Twitter @RaimondsBrg より)

上の写真はリオ五輪のときのもの。写真左手に写っているガタイの良い男性は、実はラトビアの国防大臣のライモンツ・ベルグマニス氏。ベルグマニス大臣は重量挙げの元ラトビア代表選手で、オリンピックにも3度出場経験がある。今でも国内の力仕事・力自慢系のイベントに頻繁に呼ばれているようだ。

 

❖日・ラトビア合作映画「Magic Kimono」が公開

12月1日、ラトビア人映画監督マリス・マーティンソンス氏による日本とラトビアの合作映画「Magic Kimono(邦題:ふたりの旅路)」がラトビア国内で一般公開された。主演女優を務めた桃井かおり氏は、これまでにマーティンソンス監督の映画「AMAYA(雨夜、2010年)」と「Oki(沖、2014年)」にも出演しており、今回、3回目のタッグを組んだ。「Magic Kimono」はラトビアの首都リガとその姉妹都市・神戸が舞台の物語で、リガの美しい街並みも見どころの一つだ。

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以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は12月9日(土)以降に更新の予定です。
(リガ市内の映画館Forum Cinemaでは液晶パネルに「Magic Kimono」の広告が表示されていました。)

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