週刊ラトビアニュース 12月2日(土)~12月8日(金)

12月2日(土)~12月8日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

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【今週のヘッドライン】
❖投資ファンドSycamoreがラトビア・ガス社の株式取得に関心
❖11月の消費者物価上昇率は2.7%
❖輸出・イノベーション大賞の発表
❖家庭医連合会、ストライキを終了
❖ウエイトリフティング世界選手権男子105キロ級でラトビア人選手が銀
【政治日程】
❖クチンスキス首相訪日(12月5日~9日)
❖リンケービッチ外相ブリュッセル訪問(12月5~6日、NATO外相会合&米・EU外相会合出席)
❖リンケービッチ外相OSCE閣僚理事会出席(12月7~8日、ウィーン)

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❖投資ファンドSycamoreがラトビア・ガス社の株式取得に関心

12月5日の報道によると、世界的な投資ファンドSycamore(シカモア)は、ラトビア・ガス社(Latvijas Gaze)の株式の購入に関心を示している。ラトビアの繊維大手Lauma社のオーナーの一人でSycamoreのファンドマネジャーであるエストニア人ビジネスマン、Indrek Rahumaa氏が明らかにした。Rahumaa氏によると、Sycamoreは数百万ユーロの投資の用意があり、ラトビア・ガス社の全株式購入も視野に入れて政府とも協議を行っているとされる。

ラトビア・ガス社といえば前々回の週刊ニュースで取り上げたとおり、ガスの供給部門を担う子会社としてGASO社を設置しており、GASO社は今般、ガス供給のためのライセンスを取得した(ライセンス付与期間は2037年12月までの20年間)。なお、ラトビア・ガス社から貯蔵・運搬会社を担う部門として分離・新設されたConexus Baltic Gridの株式については、ラトビア政府が年末までにその取得の可否を検討することとなっているが、12月8日現在、まだ結論は明らかになっていない。

 

❖11月の消費者物価上昇率は2.7%

12月8日、中央統計局は2017年11月の消費者物価上昇率は2.7%(対前年同月比)だったと発表した。過去12か月間の平均物価上昇率は2.9%だった。乳製品をはじめとする食品(対前年同月比4.7%増)や住宅関連費(2.6%)などで価格の上昇がみられた。この統計発表を受けて、経済省は年間の平均インフレ率は3%近くになる見込みとコメントした。

 

❖輸出・イノベーション大賞の発表

12月7日、ラトビア経済省と投資開発公社(LIAA)が 主催する「輸出・イノベーション大賞」の授与式が行われ、穀物加工大手LATRAPS社が2017年の輸出大賞を受賞した。その他のカテゴリーでは、中小企業部門の輸出企業賞:Zabbix社(日本にも進出しているネットワークなどの監視システム開発企業)、イノベーション商品賞:SCHAEFFLER BALTIC社(自動車や航空宇宙産業などで使われる軸受の開発・製造)、工業デザイン賞: SNORES社(子ども向け家具の製造)など。輸出大賞の授与は今年で 13回目で、授賞式にはベーヨニス大統領も出席した。

 

❖家庭医連合会、ストライキを終了

12月4日、ラトビア家庭医連合会は、家庭医に対するキャピテーション(登録患者一人当たりの人頭払い)の引き上げを含む医療・保健部門改革を求めて今年7月から行っていたストライキを終了すると発表した。一方で、同連合会は保健省に対して電子医療制度の改善などに関する新しい要求事項を提示し、これが満たされなければ2018年以降にストを再開する意向を示している。

ラトビアには国民一人一人が「かかりつけの医師」を選ぶ「家庭医(family doctor/ family physician)」という制度がある。家庭医は子どもからお年寄りまでを対象にしたプライマリー・ケアを担っており、住民はちょっとした病気やケガの際はまずこの家庭医に診てもらい、別の治療が必要であれば家庭医が専門医への推薦状を書くといったしくみになっている。外来の料金は1.42ユーロ(2017年現在)と、単に診てもらうだけならかなり安い。
外国人でも家庭医を訪問することはできるが、政府負担の(無料または少額の)医療サービスが受けられるのは①ラトビア国籍者・非国籍者、②EU・EEA・スイス国籍者のうち、ラトビアに居住する被雇用者または自営業者とその家族、③ラトビア永住権を有する外国籍者、とされている。
日本人がラトビアの家庭医にかかることはめったにないだろうが、どうしてもというときは各地域の家庭医リストに載っている医師を訪ねてみるのも良いかもしれない。

 

❖ウエイトリフティング世界選手権男子105キロ級でラトビア人選手が銀

11月28日~12月5日まで米アナハイムで行われていたウエイトリフティング(重量挙げ)世界選手権で、ラトビアから男子105キロ級に出場したアルトゥールス・プレースニエクス選手が銀メダルを獲得した。
重量挙げと言えば、先週のニュースでも女子58キロ級に出場したレベカ・コハ選手が3位に入賞したことを伝えたばかり。東京オリンピックでもメダル獲得に期待だ。

 

❖クチンスキス首相訪日

12月5日~9日、クチンスキス首相が日本を初めて訪問し、6日、安倍総理と会談した。

(写真:内閣広報室)

首相のツイッターやラトビア首相府のプレス・リリースなどによると、主に以下の会談・行事への参加があった模様だ。

  • 12月6日 安倍総理、石井国交大臣との会談
  • 12月7日 中曽根博文参議院議員、経団連・経済同友会関係者との会談、ビジネスフォーラム、フィンテック関連セミナー(World Fintech Day Latvia)への出席
  • 12月8日 世耕経産大臣、松澤・民間外交推進協会理事長、石毛・JETRO理事長との会談

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以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は12月16日(土)以降に更新の予定です。

 

 

(リガ旧市街のクリスマス・マーケット。こちらのお店の看板はラトビア語・英語・ロシア語の3か国語表示でした。)

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