週刊ラトビアニュース 1月13日(土)~1月19日(金)

113日(土)~119日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

【今週のヘッドライン】
2017年の港湾貨物取扱量は対前年比8.4%減少
KVVリエパーヤ・メタルーグス社は競売で売却
❖格付機関R&Iが格上げ
❖ジュダノカ欧州議員、2018年国会選挙に立候補の意向
2017年のリガ空港乗客数は過去最高の609万人
❖貧困リスク人口がわずかに拡大
2018年平昌オリンピックにラトビアから35人が出場予定
【政治日程】
❖安倍総理ラトビア訪問(113日)
❖ラスムセン・デンマーク首相来訪(115日、クチンスキス首相と会談)
❖クチンスキス首相 スペイン訪問(117日)

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

2017年の港湾貨物取扱量は対前年比8.4%減少

115日に運輸省が発表した統計によると、2017年の港湾貨物取扱量は前年から2.0%減少し6,188万トンとなった。主要港湾の取扱量は、リガ港:3,367万トン(対前年比9.2%減)、ベンツピルス港:2,004万トン、リエパーヤ港:659万トン(16.0%増)だった。

品目別では、石油製品(-13.9%)や木材(-5.0%)などの取扱量は落ち込んだ一方で、石炭(5.2%)の取扱量は増加した。石油製品については特にベンツピルス港の落ち込みが激しく、10年前の2007年は1,684万トンだったのに対して、2017年にはそれから4割減少して1,009万トンとなった。前回の週刊ニュースで取り上げた通り、ロシアのトランスネフチ社がバルト三国の港湾を経由した石油製品の輸出を停止する意向であることから、同社の合弁会社が活動するベンツピルス港にとって取引先の拡大は大きな課題だ。


KVVリエパーヤ・メタルーグス社は競売で売却

20169月から破産手続中だったラトビア西部の製鉄会社大手KVVリエパーヤ・メタルーグス(KVV L/M)社の破産管財人は、115日、同社の資産は競売で売却されることとなったと述べた。破産管理局の関係者は、KVV L/M社の売却先として検討されていた投資家は債権者が求める要件を満たしておらず、同社の工場を一括で取得して業務を再開できる保証がなかったため今回の決定がなされたと述べている。

KVV L/M社の前身であるリエパーヤ・メタルーグス社は、金融危機等の影響を受けて2013年に操業を停止し、イタリアの銀行からの借入金が返済できなくなった。そのため、ラトビア政府が政府保証条項に基づき同借入金の全額を返済した。既に危ない状態だった同社はウクライナのKVVグループに買収され債務の一部を返済していたが、世界の製鉄産業の不況なども重なり同社の工場は2016年3月に再び操業を停止し、同年9月に破産手続が開始された。その後、民営化公社が中心となって同社の再建に向けた協議や資産の売却先としての投資家の検討などが行われていた。

リエパーヤ市は何としてでも操業を再開できるよう、工場を一括で売却することにこだわっていたが叶わなかったようだ。2月以降に行われる予定の競売では、破産法の規定に基づいてKVV L/M社の資産が複数回にわたり分割して売却される見込みだ。


格付機関R&Iが格上げ

1月15日、格付機関R&Iは、ラトビアの外貨建発行体格付を「BBB+」から「A-」に格上げすると発表した。格付の方向性は「安定的」とした。R&Iは、ラトビア政府が慎重な財政運営を続けていることや、安定的な金融システムが維持され、今後も経済成長が見込まれることから今回の格上げに至ったとコメントしている。


ジュダノカ欧州議員、2018年国会選挙に立候補の意向

113日、親露政党「ラトビア・ロシア連合」所属のジュダノカ欧州議員は、201810月に行われるラトビア国会選挙に立候補する意向を明らかにした。同議員は欧州議会に対して既に辞表を提出したと述べている。

ジュダノカ欧州議員は「ラトビアの国会選挙に立候補できない人」として知られている。ラトビアの国会選挙法が1991113日以降にソ連共産党やラトビア共産党など特定の団体で活動していた者の国会選挙への立候補を禁止しており、ジュダノカ議員はこの規定に該当しているためだ。現在、ジュダノカ議員はこの規定について憲法裁判所に異議申立てを行っており、同議員が次の国会選挙に立候補できるか否かは憲法裁判所の判断にかかっている。


2017年のリガ空港乗客数は過去最高の609万人

118日、リガ国際空港は、2017年の乗客数は前年から12.9%増加し過去最高の6097,765人だったと発表した。このうち半数以上にあたる352万人がエア・バルティック社の利用客であった(同社乗客数は対前年比22%増加)。

リガ空港では201611月に北ウィングが新設されており、これにより年間利用者数は700万~1千万人まで拡大することが可能とされている。リガ空港のリーツェCEOは、12月の記者会見で2018年は年間乗客数650万人を目指すと述べていた。


貧困リスク人口がわずかに拡大

118日、中央統計局は、2016年に貧困リスクに晒されていた人口(可処分所得がその年の中央値の60%:月額330ユーロを下回る人口)の割合は22.1%となり、前年から0.3ポイント増加したと発表した。年齢別に見ると、高齢者の貧困比率が特に高く,65歳以上の人口全体に占める貧困リスク人口の割合は2015年の38.1%から2016年には39.9%まで拡大しており、この割合は2010年以降毎年増加している。


安倍総理のラトビア訪問

113日、安倍総理大臣は日本の総理として初めてラトビアを訪問し、クチンスキス首相と会談した。首相府のプレス・リリースやツイッターなどによると、滞在中に日・ラトビア首脳会談、共同記者発表、自由記念碑での献花式、ブラック・ヘッド会館での会合が行われた模様だ。

当日の様子については首相府が写真共有サイトに早々とアップしていたのでこちらに共有しておこうと思う。ちなみに、クチンスカ首相夫人が公に出てくるのはかなり珍しく、自分も12月に行われた在ラトビア・ア首連大使館のレセプションの写真で初めてクチンスキス首相とのツーショットを見たくらいだ。

+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は127日(土)以降に更新の予定です。

(首相府ツイッター@Brivibas36より。12月のクチンスキス首相訪日に続き、安倍総理のラトビア訪問が実現したようです。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です