週刊ラトビアニュース 2月10日(土)~2月16日(金)

210日(土)~216日(金)までのラトビア情勢を解説とともにお伝えします。

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【今週のヘッドライン】
1月の消費者物価上昇率は2.0
❖財務省は2018年以降の経済見通しを発表
❖当地ABLV銀行をめぐる動き 
2017年の穀物収穫高はわずかに減少、1haあたり収穫高は拡大
【政治日程】
❖ベーヨニス大統領 韓国訪問(27日~15日、大統領と会談、平昌オリンピック観戦、ラトビア・韓国ビジネスフォーラム出席)
❖リンケービッチ外相 韓国訪問(211日~14日(ベーヨニス大統領に同行)、康外相と会談)
❖リンケービッチ外相 ブルガリア訪問(215日、非公式EU外相会合出席)
❖リンケービッチ外相 ドイツ訪問(216日~18日、ミュンヘン安全保障会議出席。17日に河野外務大臣と会談)
❖ベーヨニス大統領 リトアニア訪問(216日、リトアニア独立100周年記念行事出席)

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1月の消費者物価上昇率は2.0

 212日、中央統計局は、20181月の消費者物価上昇率は対前年同月比2.0%だったと発表した(物品価格は1.5%上昇、サービス価格は3.3%上昇)。過去12か月間の平均物価上昇率は2.9%だった。部門別では、住宅関連(対前年同月比3.2%)や食品(1.9%)などで物価の上昇が見られた。

 2017年全体では2.9%のインフレ率を記録したが、対前年同月比でみると8月から5か月連続で低下している。なお、食品の中でも生野菜の価格は対前年同月比11.6%下落しており、今年1月からラトビアで一般的に見られる野菜・果物類への付加価値税(VAT)の税率が21%から5%に引き下げられた影響が出ているものと思われる。

 

財務省は2018年以降の経済見通しを発表

 213日、財務省は新しい経済見通しを発表し、2018年の実質GDP成長率見通しを4.0%、19年の成長率を3.4%とした。グロスの平均月給は2019年には1,000ユーロを超える見通しだ。財務省は、外部環境は良好でEU基金の流入も活発化していることから、2018年以降は輸出と投資の大幅な拡大が見込まれるとコメントしている。

 2017年18年19年 
実質GDP成長率4.5%4.0%3.4%
消費者物価上昇率2.9%2.8%2.4%
失業率8.8%8.0%7.7%
平均月給(グロス)923ユーロ997ユーロ1,057ユーロ

 

当地ABLV銀行をめぐる動き

 213日、米国財務省附属の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は、ABLV銀行を米国反テロリズム法(USA PATRIOT Act311条に従い「マネーロンダリングの最大懸念」を有する外国銀行と指定し、同行への制裁(米国内でのコルレス口座の開設・維持の禁止)を導入することを提案した。

 FinCENABLV銀行に関する所見の中で、同行は銀行業務の柱としてマネーロンダリングを制度化しており、効果的なマネーロンダリング・テロ資金供与防止(AML/CFT)・制裁政策を実施しなかったことにより、組織犯罪、兵器の拡散、汚職、制裁の回避などの不法行為を行う者を引き寄せたなどと強調。また、北朝鮮の弾道ミサイルの調達・輸出やアゼルバイジャン・ロシア・ウクライナでの不法行為に関連した取引、シェルカンパニーを通じた公人の贈収賄に利用された取引もあったと指摘した。

 これに対してABLV銀行は13日と15日にプレス・リリースを発出し、FinCENの指摘は誤った情報に基づいており、AML/CFT分野での同行の取組を反映していないとして、FinCENに再考を求める意向を表明した。また、汚職に関する記述は受け入れられないとして、同行は14日にラトビアの国家警察及び汚職防止・摘発委員会(KNAB)に本件を調査するよう申し立てたことを明らかにした。

 ABLV銀行は資産規模でラトビア第3位の銀行。ラトビア資本で非居住者サービスに力を入れているちょっと怪しい銀行というイメージがあり、2016年5月にもAML/CFT関連規則違反で金融・資本市場委員会(FKTK)から300万ユーロ超の罰金が科されていた。

 

2017年の穀物収穫高はわずかに減少、1haあたり収穫高は拡大

 216日、中央統計局は、2017年の穀物収穫高は前年からわずかに減少し約269万トンとなったと発表した。穀物の播種面積は70.4haで、過去最大を記録した前年からは1.7%減少したが、悪天候にもかかわらず、1haあたりの穀物収穫高は2015年の4,490 kgに次ぐ水準の3,830 kg(対前年比1.3%増)に達した。

 2017年は8月末~9月にかけて南東部ラトガレ地方を中心に大雨・洪水により農作物に甚大な被害が生じたことが報じられていたが、国全体の穀物収穫高でみた場合はそれほど大きな影響はなかったようだ。

 

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以上、今週のニュースをお伝えしました。次回は224日(土)以降に更新の予定です。

(リガ中央市場の様子。野菜・果物はもともとスーパーより安くて新鮮なのでVAT軽減税率の影響はあまり感じないかもしれません。)

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